子供のために掛け持ちして仕事するお母さんの話し
子供の進学の為、本業の収入だけでは足りず日払いのアルバイトを掛け持ちした事があります。本業の方も残業続きで忙しい中、食品工場で朝から夕方まで働きました。
コンビニの惣菜をパック詰めする仕事でしたが、ベルトコンベアに乗って運ばれてくる容器にタイミング良く食材を決められた位置に載せなければならず、遅れたり、量が多すぎたり少なすぎたりするとすぐにパートさんから注意されました。
決められた時間内に出荷しないと店頭に出せないので常に早く早くと急かされ、要領が悪いと叱られ精神的にかなりきつく感じました。特に午前中は出荷の時間が迫っていてピリピリした空気の中、外国人の留学生や実習生とパートさんの軋轢に巻き込まれたり八つ当たりされたりして嫌な気分になることが度々ありました。
精神的な面だけでなく、体力的にも立ち仕事なのにくわえて、
一つの品物のパック詰めが終わるまでラインから出してもらえず、トイレに行きたいのを我慢するためなるべく水分を摂らないように気をつけなければなりませんでした。
また、低温状態で出荷しなければいけないので、作業場の温度が10度前後の寒いところで、作業服の下に厚地の服を着込んで防寒対策をしていましたが、寒すぎて眼鏡が曇ったり、咳やくしゃみを我慢しなければなりませんでした。
忙しい時は急に残業をする事になり、帰りが遅くなって家事や身の回りの事など疲れてしまって後回しにすることもよくありました。
掃除や郵便物の整理などに全く手が回らなくなってしまいました。
時には食材の盛り付け以外に野菜を洗ったり切ったりという作業に行かされることもありました。
盛り付けと違い早くしないと置いていかれるということはありませんでしたが、作業場が寒いのは一緒でした。
1日中立ちっぱなしで仕事を終えると大変疲れました。
日々の予定によって必要な人数が変わるらしく前日に仕事がキャンセルになる事がよくあり食品工場でのアルバイトは行かなくなりました。